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南アルプス市と川崎市ってどう違うの?か、ちょっと考えてみてる。

私たち家族(大人2人、幼児2人)は神奈川県川崎市から、山梨県南アルプス市に転居してきました。地方に引っ越すと「移住者」なんて呼ばれます(移住者って、少し違和感あるんだけど、説明し易いのでそう呼ばれてます。都心なんて移住者の巣窟みたいなもんなのに、その言葉は存在しないなーと、考え出すと話がそれるのでまたの機会に)が、都心で暮らしていた時の引越しや転職と、どう違うのかと言うと、気持ちは差ほど変わらなかったかもしれないです。

それでも、暮らす環境も文化も違うことは確か。ここに来たいと思って、暮らし始めたからなのか、良い面の方を強く感じるけど、ダイバーシティ推進など、都心の対策から見ると遅れていると感じるというか、今はサザエさんかまるちゃんの時代なのか?と子供たちの行く末が心配になることもある。ただでさえ世界のそれと比べると、牛の歩み。千里先に続いているかもよくわからないし。

ともすれば、海外の対策をそのまま持ってくれば、歩みが速くなるのかと言えば、そうでもないように、地方にそのまま持ってくればいいと言うわけでもなさそうなことだけは、直感的にわかる。

直感の同じ感覚を共有するのは難しいので、川崎市と南アルプス市を数字で考えてみようかと。得意ではないので、計算間違ってたら優しく教えてください(笑)

※私の整理のためのまとめなので、比較年度が同じではなかったり、いろいろ誤差があったりすると思いますが、気にし始めるとそれこそ牛歩になるので、私が気にならない範囲でざっくりまとめます。

以下、川崎市を川崎、南アルプス市を南プス(なんぷす)と呼びます。

面積(k㎡)
 川崎 144.35(可住地136.33・94%)
 南プス 264.14(可住地70.86・26%)

人口
 川崎 人数1,539,522 世帯数 750,949
 南プス 人数 71,384 世帯数 28,426

人口密度(人/k㎡・可住地)
 川崎 10,821
 南プス 1,000

川崎、余白が6%。10m歩けば誰かに出逢う。南プスは山の面積が多いので、並べて考えるのはちょっと違うかもしれないけど。説明するまでもなく、密にはなりにくい。とにかく夜は驚くほど静か。高速道路が市内の真ん中を突き抜けるので、たまに救急車やバイクの音は聞こえるけど、飲み屋さん帰りのご機嫌な声が聞けることはない。

ちょっと参考にしてみようかと思って。検索してみました。
引越し先で楽しみなことランキング(2015年12月1829件・引越し侍調べ)
1位:美味しいお店が近くにある
2位:買い物が楽しめる
3位:近所との良いお付き合い
4位:静かな環境
5位:交通の便の良さ
6位:家や部屋の広さ
7位:子育てしやすい環境
8位:展望の良さ
9位:友達付き合い 
10位:周辺の自然環境

引越し先で心配なことランキング(2015年12月1829件・引越し侍調べ)
1位:近所付き合い
2位:害虫
3位:治安・セキュリティ
4位:周囲の騒音
5位:交通事情
6位:気候(暑さ、寒さ)
7位:通勤や通学の距離
8位:ゴミ出しのルール
9位:ペット関連
10位:コンビニ・スーパーまでの距離

最近、ここの暮らしに馴染んできてしまっているけど、そうだ、気になったよ。こういうこと。川崎と南プス比べてもしょーもないでしょってこともあるけど、整理してみようかなぁ。

■楽しみなこと1位、「美味しいお店が近くにある」
えっ?それが1位って感じもするんだけど、会社帰りに何が食べれるとか、休みの日にコーヒー飲めるとか、夜遅くまで食べれるお店あるかとか。引越しの時考えてた!

というわけで、
飲食店の数
 川崎 5,248(293人/1店舗、0.0034店舗/1人)
 南プス 206(346人/1店舗、0.0028店舗/1人)

人口で割ってみると、1.2倍ぐらい川崎のが1人に対しての飲食店が多いのかと、そんなもんかという感じなんだけど。南プスは、選択肢が少なく、情報量も少ない。口コミ情報がネットに転がってない。これが楽しくもあるんだけど、手のひらの中に何でも聞ける暮らしに慣れてしまって、ドキドキしながらお店に入ったり、お店の前でUターンすることも少なくない。川崎で暮らしていた時はラゾーナ川崎の飲食店を食べ歩いたり、東口の名店を探すのも楽しかった。お店の入れ替わりも年に何回もあるから、新店オープンにワクワクして、話題の味をいち早く楽しんでいた。南プスにはそういう楽しみほぼないなぁ。

あ、でも、美味しいお店がたくさんある?ではなくて、「近くにある。」だった。ある。ある。明日お昼食べに行きたいって思うお店、いろいろある。
大丈夫、ちゃんと外食も楽しめます。それに、新鮮なお野菜もフルーツも手に入れやすい地域だから、美味しいお店、ちゃんとあります。

いや、まって。「近く」の定義がされていなかった。私の個人的な感覚ですが、川崎で言う「近く」は徒歩15分以内ぐらい。南プスは車で15分以内ぐらい。かなぁーと。ちなみに我が家は南プスの中でも便利な場所に位置しているので、徒歩15分以内で行ける飲み屋さんが、2箇所(知ってる範囲で)あります。ほんと、夜、ふらっと飲んで帰るって言うのが結構難易度が高くて、代行タクシーなるものが、めっちゃ走ってます。女性が一人飲みとかできるお店、きっとないです。

ちなみに、都心の人がよく知ってると私が思う飲食店で、南プスにある一覧
ファミレス
・ジョナサン
・バーミヤン
・ガスト
・夢庵
・グラッチェガーデンズ
・ビッグボーイ
ファストフード
・マクドナルド
・ケンタッキー
・吉野家
・すき家
・CoCo壱番屋
・くるまやラーメン
・どさん子ラーメン
回転寿司
・かっぱ寿司
お弁当
・ほっともっと
・小僧寿し
宅配ピザ
・ピザーラ
居酒屋
・村さ来
・牛繁

だいたい、こんな感じです。そう、スタバとかタリーズとか、そういうコーヒー屋さんはないです。お気に入りのあの店がない方。スミマセン。車で30分ぐらい、昭和町、甲府駅のほうにいけば、あるかもしれません。

■楽しみなこと2位、「買い物が楽しめる!」
ここで言う、買い物って洋服とか、雑貨とかそういうものなのかな。川崎と南プス、並べるまでもないので、小売店の数とか、調べるのやめました。
住んでみて年に2~3回ぐらい無性に思う。
川崎に買い物に行きたい。都心のいろんなところに買い物に行きたい。デパ地下に行きたい。オンラインで何でもお家に届くけど。やっぱりふらふらと買い物がしたい。イオンモール甲府昭和もラゾーナ川崎も変わらない気もするんだけど。それでも、季節ごとのイベントとか、催事とか。ワクワクと人がたくさん集まっている感じが好きなんだな。

■楽しみなこと3位&不安なこと1位、「近所とのお付き合い!」
これも数ではかれるもの見つけられず...
これは、川崎でも山梨でも住む場所によっても違うかなと思います。
川崎ではマンションに住んでいました。
ご近所付き合いと言えば、お隣さんがご高齢の一人暮らし、家には小さい子供もいると言うこともあって、交流していましたが、その他は同じマンションの人で出入口で会えば挨拶を交わすぐらい。
そして、山梨に来て1年間はマンションに住んでました。
川崎と何も変わらないです。変わったことと言えば、マンションのオーナーさんが各戸に果物を年に数回配ってくれること。おぉ山梨らしいとは思ったけど、たまたまオーナーさんが農家さんだったからですね。
2年目、南アルプス市の村中(むらなか)と言って、昔からの家が集まる地区の古くからある戸建ての家に住み始めました。
田舎らしい近所付き合いができています。
・玄関に農産物が置いてある。
・庭でご近所さんが待っている。
・お隣さんが塀越しに子どもたちと遊んでくれる。
・組に加入する。
・まわりはみんな親戚どおし。(同じ苗字ばかりだし、小さい頃からみんな知り合いだから、年配の人たちも下の名前で呼びあう。)
・地区や組のみんなで共有場所の掃除をしたり、草取りをしたり。
・避難訓練もみんなで集まって備蓄の確認。
・回覧板は週1ぐらいのペースでは回ってくる。
・地区の運動会もあるし、組の旅行もある。
・古くから(きっと百年以上前のこと)の確執が残っていたりすることもある。私にはよくわからないけどw
↑て、な感じです。私たちはとても良い地域に住ませてもらっていて、この暮らしが好きです。が、この暮らしが嫌な人もいると思います。それに、同じ南アルプス市でも地域による違いはあります。
これは、川崎でも一緒。マンションのお隣さんが夫婦ゲンカが激しかったり。上の階の人が夜中に爆音で騒ぐ人だったり。そういうこともあります。

こっちに引っ越してきて、地域の人と一緒に生きてるなーって感じるようになりました。道行く人は必ず会釈をしあうし、車で移動していても挨拶する。子供たちも村中ですれ違うと必ず挨拶をしてくれます。繰り返しますが、私はこの暮らしが好きです。

■不安なこと5位、「ゴミ出しのルール」
川崎 回収無料(粗大ごみ有料あり)年間ゴミ排出量834g/1人 年間ゴミ処理経費 9,506 円/1人
 回収日
 週2 普通ごみ
 週1 空き缶、ビン、ペットボトル、電池、ミックスペーパー、プラスチック
 月2 粗大ごみ、小物金属
南プス 回収有料(資源ごみ無料) 年間ゴミ排出量520g/1人 年間ゴミ処理経費 6,524 円/1人
 回収日
 週2 普通ごみ
 月1 空き缶、ビン、ペットボトル、電池、プラスチック,小物金属
 2か月に1 ミックスペーパー類
 年1 粗大ごみ

移住したらゴミが出せないとかなんとか、少し話題になっていたけど。ゴミは出せます。だけど、行政の大きさを考えると、都心で暮らしていた時と同じようにゴミが出せないのは当然と思わなくてはいけないなぁと言い聞かせてる。けど、ゴミ出しは不便です。回収場所は重いゴミ袋を持って歩いて出すには少し遠いです。うちは歩いて3分ぐらいのところにあります。みんな車で出しにいきます。資源ごみは忘れたころにやってくるので、自分で回収センターに持ち込む人が多いです。プラゴミとか月1だとだいぶ嵩張りますね。それでも敷地が広いので困ってはいないのかも。不便だからこそ、少しずつゴミを出さない生活にシフトしていこうという気持ちになるのは良いのかもしれないけど。身体が元気だからそんなことも言ってられる。粗大ごみとか、自力じゃ捨てられない。行政になんでもやってもらえるのが当たり前の川崎市民の気持ちでいつまでもいれば途方にくれる。
でも、お隣さんにちょっと相談してみたら運んでくれたりする。お礼に農産物やお菓子を渡したりする。地区の子どもたちが2か月に一度、段ボールや古紙を家まで回収しに来てくれる。まぁ、少し不便ではありますが、ゴミは捨てられます。

■楽しみなこと4位&不安なこと4位、「静かな環境」
街の騒音レベルで比較できますが、確かなデータはなかったので。
川崎は眠らない町ですwww夜中でも家の前を人が通ります。特に休日前夜は楽しそうな歌声が夜空に響きます。そしてヤンチャなバイクの音。救急車、パトカーなどなど、うるさくて眠れないというほどではなくても、シーンとなる時間帯はAM2時~5時ぐらい。これもシーンとなったらラッキーって感じなので、少しぐらい音がしていても眠れるようになります。
山梨は驚くほど静かです。20時すぎには音がしません。いや、昼間もほとんど音はしませんw南アルプス市は幹線道路が市を縦断しているので、救急車やヤンチャなバイクの音がたまーに聞こえることもありますが、川崎とは比べ物にもならないです。小さい頃、祖父母の家(南アルプス市)に遊びにくると、怖かったです。静かすぎて、風の音、動物や鳥の音、家が軋む音、自然の音が響くとドキっとします。
あ、でも、気をつけなくてはいけないのは、田んぼの近くはカエルの声がめっちゃうるさいです!今の家は、カッコウがなく時期があってこれまた、紛らわしいし、朝から起こされますw

■楽しみなこと5位&不安なこと5位、「交通の便の良さ」
◎電車
 川崎 15路線、55駅 
  (川崎駅:東海道線、京浜東北線、南武線、京浜急行線、大師線) 
 南プス 電車はありません。線路もありません。
◎バス 
 川崎 市バス 343 両  停留所 500 箇所 料金 200円
 南プス コミュニティバス 6 両  停留所  路線内で手をあげればそこが停留所 料金 100円
◎空港 羽田空港
 川崎 京急川崎駅→電車 約20分
 南プス バスで甲府駅→電車 約3時間半

公共交通機関、川崎はとにかく便利です。バスは民間も含めると大変な数です。市で運営しているものだけでも、市内どこにでも行けます。本数も多いので、主要路線であれば、20分以上待つことはないです。ノンステップバスがほとんどで、お年寄りもベビーカーでも気楽にバスを利用します。川崎では、ベビーカーで常に移動していました。ほぼ年子な2人なので、2人乗りのベビーカーで。バスも電車も、常にエレベーターの位置を気にしながら。車は持っていませんでした。車が必要な時はカーシェアリングがあらゆるところにあったので、それを利用していました。それでも数カ月に1度ぐらい。バス停がよく見えるカフェで子供たちとバスを眺めて過ごしたり、新橋や東京駅まで新幹線を見に行ったり、羽田空港まで飛行機を見に行ったり、子供の機嫌を見て、朝の思いつきですぐにできます。タクシーもたくさん走っているので、子ども2人との帰り道、疲れ果てたときには助けてもらうことも簡単です。

南アルプス市には電車は走っていません。駅も線路もないです。なので、踏切もなく、踏切待ちはありません。教習所はどうしているのだろう?子どもたちには踏切の存在を川崎の実家に帰った時にでも意識して経験させないとなーと思います。コミュニティバスは上手く利用すれば便利に使えると思いますが、本数が少ないので、気楽にふらっと利用するのは難しいかなぁと。例えば、急に病院に行きたくなったとか。買い物に行きたくなったとか。難しい。コミュニティバスで市内を移動するのであれば、バスの時間に合わせて予定を決めるのが必須です。家からはバス通り(山梨交通・甲府方面に出れる民間バスもあります)が近いので、バスで甲府駅まで行くことは簡単です。朝夕の本数は多いので無理なく利用できます。バス通りまで歩くのが難しい家も多いので、バス停に駐輪場があるところもあります。全部のバス停に駐輪場を完備してくれれば良いのですが…。タクシーは電話をすれば来てくれます。車移動が原則なので、あまり見かけませんが、普通にあります。飲み会の帰りは代行タクシーを呼ぶことがほとんどです。代行タクシーの方が台数が多いのかもしれないです。
そして、車社会。ひとり1台です。車維持のためのお金はかかります。交通渋滞は朝夕はありますが、都心の渋滞から考えると、ストレスを感じるほどのものはないです。山梨県民の運転は怖いと言われますが。怖くないです。普通です。右折優先、車優先とか昔ながらのローカルルールを守る変な車はいますが、変な車はどこにでもいます。普通に安全確認して運転していれば大丈夫です。自動運転の社会がスタンダードになれば、田舎最高です!

■不安なこと7位「通勤や通学の距離」
通学について
 川崎 小学校:徒歩圏内 中学校:徒歩圏内 高校:公共交通 大学:公共交通
 南プス 小学校:徒歩圏内 中学校:自転車圏内 高校:バイク・自転車・送迎 大学:車・送迎
南アルプス市の通学距離は住む場所にもよりますが、学区は広いです。小学校は基本的に歩ける範囲にはあります。一番遠くても30分ぐらいで歩けます。(一年生だともう少しかかるかも)中学は自転車通学がほとんどです。南アルプス市は高低差があるので、少し山の方に住んでいると、坂道が大変です。今は電動自転車の子どもを見かけます。高校は市内であれば自転車通学、市外の離れているところは原付バイク通学が認められているところがほとんどです。が、送り迎えしている親御さんが多そうです。大学は市内にはないので、車通学している学生さんが多いです。

■楽しみなこと7位「子育てしやすい環境」
これね。別途括り出してnoteにまとめたいな。
山梨に来てから、子育てし易いでしょー?って、すごく言われるんだけど。そんなことない。マジで。思わない。子供たちは、伸び伸びと育つ。でも、それは、私たち親が働き方と生き方を変えたからで。子供のため、大人(育てる)のための南アルプス市の環境(行政&民間)が、すごい良い!って言うのは違う気がする。そもそも、子育てのし易さ?ってなんなんだ?とも思うわけで。都心の友人が仕事そのまま、子どもと移住してきたら戸惑うだろうなぁと思うんです。

とりあえず。完了。
自分のためにまとめたので、なんか変なとこあるかも。お許しくださいm(__)m

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