見出し画像

私がコーヒーを淹れない理由

基本チャンスは4回。10gずつできるストックは保険の様なもの。ワニさんに美味しいと言ってもらえる人はなかなかいません。一見真似ができそうで実は難しい。みんな真似ができないことを真似ようとするからキョウコさんは真似は我慢して。練習してきたリズムを数えながら…と六珈の声が聞こえる気分である。

心の中で数を数えながらワ二さんと一見同じ様に見えて実は全然違う淹れ方を私は実行した。思い返せばせっかくコーヒーを習う教室なのに何を張り切っていたのかと思い返すと笑えます。

実際3回目で、おいしいといって貰えたのですが、それよりもコーヒー豆を使って誰かと交流することの楽しさを知る場になった。あんなに楽しそうにしている人の姿に感動した。それを友人に伝えると

「そうなんです、コーヒーってね美味しいだけじゃなくて、人を楽ませれることのできるものなんです。それが伝えたかった。紅茶もいいけどたまにはコーヒーも(^_−)−☆」と言って、にっこり笑った。

イベントが終わっても盛り上がっていてワニさんと喋りたい人たちのお喋りが続いたが、私は駆け足で六珈に行って美味しいと言ってもらえたと伝えたら満面の笑みが返ってきた。これまた、コーヒーって面白い。

ちなみに、5回目に用意していた粉は自分が淹れなかった。本来ないはずのチャンスはみんなで楽しもうとワニさんに淹れてもらった。やったーの声が鳴り響いた。

今でも目の前に座って一緒にコーヒーを淹れた人との会話を覚えている。4回目のニッコリとした絵顔は、だんだん自分の飲みたい味とワニ節に元気をもらう様な感覚だった。

ペアがあなたでよかったと言われて、私もですと笑ったこと。私が最後にコーヒーを淹れなかった理由は一人よりみんなでだ。

この記事が参加している募集

#私のコーヒー時間

27,031件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?