憂鬱なうた

振り返るとながい時間
本当にながい時間生きてきた

そのことを思うと
誇りではなく空虚さを覚える

毛虫のような単純ないのちであったら
どんなに簡単だったか


不可逆なことばかり
押し込められて歪められた
何度も

そうやってストーリーは煩雑になり
分かり合えなくなっていく


ただ存在することに縋って
なにも生み出さなかった

大切なものは幼きころに散ってしまい
無意味に息をしてきた

疲れ果てて
終わりを探している








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