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非常勤講師になりたい!

スタートはICT支援員

私は、社会人経験を積んだ後にICT支援員として11年間働いていました。主な仕事は、公立の小中学校でICT機器を使った授業の提案や操作説明をすることでした。仕事は充実していましたが、自分は教科を教える立場ではなく、また教員免許も持っていないことに常に自信を持てませんでした。

小学校教員認定試験

コロナで学校が一斉休校となり、ICT支援員は自宅待機の期間がありました。
その時に『小学校教員認定試験』の受験をすることを決意。一発試験で教員免許が取れるというものです。
教員採用試験のテキストを参考に少し勉強しましたが、日々の業務の中で先生に授業提案をする際に、学習指導要領と教科書会社の指導計画を読み込んでいたことが自分の力になっていたと思います。
1回の受験で無事教員免許を取得することができました。
とはいっても、当初はICT支援員として先生に授業提案をするときの『後ろ盾』くらいのイメージしかありませんでした。

ちょうどGIGAスクール構想が走り出し、一人1台のタブレット端末が配備された時期でした。
休校やソーシャルディスタンス、個別最適化の学び。
タブレットはこれら全てに対応できると期待されていました。
更に、ICT支援員はその伴走者として大きな期待を寄せられていたのですが、、、。

ICT支援員=機器整備員

一人1台のタブレット端末。
それぞれに不具合が発生します。また、ID・パスワード管理が大変です。
校内の通信がうまくいきません。
それらが解決しても、全国の小中学生が一気にサーバーにアクセスすればサーバーはパンク。授業が中断になることも多々。

「ICT支援員さん、何とかするのがあなたの仕事でしょ。」

という訳で、業務は授業提案や授業支援からシフトして、機器整備(不具合の原因を探り、1台1台の対処)に追われる毎日に。

私がやりたい仕事はこれではない、と自認しました。

教える仕事=教員として働きたい!

講師登録は、4月から通常学級の担任として働くための申請です。
教員免許を取ったからといって、いきなり担任が持てるとは到底考えられません。
「非常勤講師」の申請先は、当時自分では探しきれませんでした。
仕方なく県の学習サポーターに応募するものの、落選(というか内部で既に決定済み)。

ところがラッキーなことに、落選後、近隣自治体の非常勤講師の話が来ました。
勤務は週8時間。特別支援学級の担任補助的な業務。
念願の非常勤講師の仕事です。

担任の先生も大変すばらしい方で、「個別に分かりやすく教える仕事」として、一人一人の子どもと向き合う特別支援学級の担任の仕事を知ることができました。
心から尊敬できる先生との出会いに感謝しています。
会計年度職員の扱いですが、翌年の今年度も同じ学校で同じ仕事のオファーをいただくことができました。

もうちょっと仕事できるかな

2年目も同じ学校に勤務できることは大変ありがたかったのですが、
何せ週8時間という短い時間だったので、今年度は空いている日に別の自治体の仕事もしてみることにしました。

『特別支援教育支援員』

教員免許が応募資格だったので、今の非常勤講師の仕事と内容は大して変わらないかと思っていたのですが、間違っていました。
子どもそれぞれの個別指導計画について何の説明もなく、支援員の判断で子どもを支援するのみ。現場の先生方は、そもそも支援員が教員免許を持っていることを知らない様子で、学習の補助をすることは期待されず、介助が仕事と思っているようです。

介助が嫌なわけではありません。学習も含めて支援をしたいだけなのです。
特別支援学級での授業中に、私が子供から質問を受けても、「どうせ教えられないでしょ」という雰囲気で担任の先生が私を排除するのです。

交流学級の授業では、支援している子どもが担任の先生の説明で理解ができなかったところを図に書いて説明すると、「そんなことまでしてくれて、本当にすみません」と言われたりするのです。

せっかく教員免許を取って教育現場にいるのに、「教える仕事」に辿り着いていない現実が苦しいです。

非常勤講師になりたい!

2年目の非常勤講師の仕事は、残念ながら今年度で終了と決まっています。
二刀流で仕事をしてみて、支援員は向いていないということが分かって良かったです。

来年度、どうやって非常勤講師の仕事をゲットするか。
現在模索中です。

教育現場での感動や疑問、これからの仕事などについて発信していこうと思います。
よろしくお願いします。


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