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レイヤー3を狙うブロックチェーンOrbsとは何か?参考リンク集も掲載

"orb"は日本語に直訳すると、球や天体、地球、宝玉などの意味ですが、暗号資産(仮想通貨)の中にもOrbsという名前のものがあります。このブロックチェーンプロジェクトは分散型AWSを提供していると聞くと、興味関心が湧く方も多いのではないでしょうか。この記事ではOrbsの概要を説明した上で、より詳しく知りたい時に参考になるリンクを貼っていきます。

Orbsのロゴ画像。公式サイト(https://www.orbs.com/jp/)より引用

レイヤー3で高度なDAppsが可能になる

Orbsを一言で説明するのならば「レイヤー3を目指すブロックチェーン」です。

レイヤー1、つまり最初のインフラストラクチャーでは、イーサリアムなどのチェーンがセキュリティを担当します。レイヤー2では、Polygon等のチェーンがスケーラビリティを担当します。スケーラビリティという言葉は人や時によって意味が異なりますが、「低コストでの高頻度トランザクションを実現するための能力」とでも考えてください。

Orbs日本語版公式サイトより(https://www.orbs.com/jp/network/)

では、レイヤー3は何をするのかというと、複雑なロジックやスクリプトの実行を担当します。あえて分かりやすく説明するために極端な言い方をするならば、レイヤー2で大量のトランザクションを実現するという「量」に力点が置かれています。対して、レイヤー3では、より高度で複雑なユーザー体験を実現するという「質」に力点が置かれていると思ってください。

レイヤー3で実現できることの具体例

Defiを例に話しますと、DEXは分散化していて素晴らしい一方で、取引の仕方は、CEXや株式投資などと比べてプリミティブなものしか基本的にはありません。Uniswapでのswap取引でもプールを使って単に交換するのみです。
株式投資で通常行われるような指値注文だったり、一定頻度で一定額を買い続けるような積立投資だったりができません。

外為どっとコムでのドルコスト平均法の説明より引用(https://www.gaitame.com/beginner/fx/dollarcost.html)
株式投資やFXで通常行われているような投資戦略を、Defiでは行いづらい状況にある

しかし、Orbsのレイヤー3の機能を用いれば、毎日定額ずつ買うことも可能です。

このような高度な取引は、DEXのエコシステムについて、投資手法が増えること以上に重要な価値があります。DEXではプールを用いた取引となるので、一度に高い金額のSwapが起こると、その後の交換レートが大きく変化してしまいます。一度に高額ではなくタイミングを分散して投資できることでプールへの影響を抑えることができ、安定した相場を実現できるのです。

イスラエル発の"老舗"プロジェクト

Orbsは2017年に設立された、イスラエル発のプロジェクト・企業です。2017年設立なのにあえて"老舗"と書いたのは、昨今有名な暗号資産のプロジェクトや企業は2020年以降に設立されたものが多いから、です。

2018年頃はICOブーム等がありましたが、それ以前に設立されていて、原罪も真っ当に継続しているプロジェクトということになります。

現在は、スラエルのテルアビブ、英国ロンドン、シンガポール、東京、韓国ソウルに合計30人以上の専任チームを置いて開発しています。

海外の取引所には上場

残念ながら国内の仮想通貨取引所には上場していないのですが、KuCoinやGate.io等の海外取引所には上場しています。

分散型取引所(DEX)でも取り扱われており、Uniswap(V2)や、PancakeSwap、QuickSwapで一定量取引されています。詳しくはCoinMarketCapのサイト等をご覧ください。

Orbsについてもっと深く知るためのリンク集

Orbsの公式サイト以外で、Orbsの理解を深めるための参考になるページのリンクを貼っていきます。

Orbsがどんな機能を持っているかを知りたい方向けのページ

Orbsには大きく分けて2つのサービスを提供しています。一つ目はOrbs Lambda(分散型サーバーレスクラウド機能)、もう一つはOrbs VM(分散型Dockerベースの仮想マシン)です。それぞれの機能概要を知りたい場合は以下のMediumを見てみるのをおすすめします。

Orbsを使って開発してみたいエンジニア向けのページ

上述のOrbs LamdaとOrbs VMのMediumを読んだうえでより詳しく理解したり、実際に使ってみる上では以下のリンクが参考になります。

  • OrbsのGitbook

    • レイヤー3技術、Orbsネットワーク図表、ホワイトペーパーなど、Orbsプロジェクトの基本的な概要が書かれています

  • The Open DeFi Notification Protocolに関するページ

    • Orbsの技術(おそらくOrbs Lamda)を用いて作られた、DEXでの価格変動等を自動で通知してくれるプロトコルについて説明しているページです

    • Aaveでのヘルスファクターの下落を通知するためのJavascriptでのコード例も載っています

https://defi.org/notifications/ より

その他の情報に関しては、公式サイトのFAQを参考にしたうえで検索してみると良いかと思います。

Orbsを買ってみたい方・ステーキング運用したい方

日本人でOrbsのガーディアンというものを務めているDクルさんという方のブログがOrbsに関する幅広いトピックを扱っているのでおすすめです!

https://www.japan-true-guardian-orbs.com/ より

関心を持った方はぜひコミュニティへ!

Orbsは活発な情報発信・交換が行われている日本語のtelegramコミュニティがあります。今回の記事で関心を持った方はぜひ参加してみてください!

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