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絵が下手すぎる漫画家志望者は、DCD(協調運動障害)かもしれない。

たまに、脳科学の研究で発達障害の子供がいるという育児漫画を読むのですが、子供が発達障害だと、親のどちらかが発達障害の可能性があります。

昔は、環境なのか、遺伝なのかわからないと精神科医なども言っていたのですが、最近では1歳未満でも行動や感覚センスがおかしい(たとえば、ベビーベッドで静かに寝れない、ちょっとセーターなどを着せると肌がちくちく過敏になってぎゃーぎゃーと泣きだすなどですぐわかります)ことで、どうも遺伝の可能性のほうがあきらかに高いということがわかってきました。

発達障害といっても、アスペルガーではなく、主にADHDの人のほうですが、ADHDで漫画家になりたいという人で、絵が精緻で上手な人を見たことがありません。
育児漫画もだいたい、ギャグマンガのようなざっくりした絵で、ストーリー漫画ってことがないです。

以前にこのDCDという障害を説明しました。
たとえば、小学生で体幹がふらふらしていて、走らせてもふらふらだし、ボールゲームだとボールをよく落とす、小学校になっても自転車やキックボードに乗れない。他には、字を書かせても下手で読めない・・・というのもあるようです。裁縫などの手芸、楽器の演奏などもなかなか上手になりません。


普通、プロ漫画家を目指す人は、漫画を上手になりたいと思ったら、ペンタッチを必死でうまくなるようにします。
線にも、ふわーっとした線、シャープな線、スピードを感じる線、力強さを感じる線などがあります。
何百回もペンで練習します。まあ、ペン入れしたら、だんだんうまくなるものですが・・・。

しかし、これがもし何回やっても、自在にペンタッチをいろいろ変えられないとしたら????

このDCDを疑ったほうがいいかもしれません。
子供のときから、運動音痴かな? 手芸とかうまくできない、楽器うまくひけない、手書き文字が汚いとよくいわれる・・・としたら、一度、なにか検査してもらうのがいいと思います。

(なお、私見ですが、アスペルガーの人は細かいことに集中できて、たとえば、外科医で名医の先生は細かい血管の切除や縫合などまでできるらしいので、大丈夫だと思います。むしろ、空気読めないから、感情表現が漫画家のようにビビッドなセンスを要求されるのは、無理で、おおざっぱなストーリーばかりになるかもしれないです。)

もう、ギャグマンガ路線、たとえば「ちびまるこちゃん」みたいな路線だけ目指すか、あるいはあきらめて、漫画原作者になるようにしたほうがいいかもです。

(正直、事務職とかできない人は、アート系仕事に進みがちなので、スケジュール管理や細かいミスのない計算事務などができない発達障害の人は、たしかに、アイディアで勝負的なアートにいくことが多いです。学校の授業とかが嫌なのでしょうねえ・・・って思います。国語算数理科社会が嫌いだから、絵ばかり描いていたという人は多いです。)


ちょうど発達障害、たぶんADHDの漫画家さんがみつかりましたので、インタビューをリンクします。
やはり、絵がかなり下手です。
自分の発達障害の個性を、実話漫画的に処理しているので、プロになれたのかもです。
(ただ、何人も発達障害の漫画家の人はいるので、別の人が同じようにデビューできるかは、わかりません。市場には飽和したら、次はありませんから。たとえば、野球漫画やゴルフ漫画のように、パイオニアと2,3人程度が飽和点かなと思います。)


さかもと未明先生も発達障害だったらしいです。
でもこの先生くらいだと、まあ絵としてはそこそこうまいと思いますので、グレーゾーンってかんじではないでしょうか?
(ただまあ、たしかに井上先生や小畑先生とかと比べるとあきらかに、ぜんぜん線の丁寧さが違いすぎるwww ベテランなのに、ペンが雑い・・・)

背景などはアシスタントさんに描いてもらえば、プロはやっていけますしね。

おおー、この職業選択の説明やアドバイスは、素晴らしいと思います。
向いていない仕事をすることはないのです。
自分の特性にあった、向いている仕事をするのがよいと思います。


AI,脳科学、生物学、心理学など幅広く研究しております。 貴重なサポートは、文献の購入などにあてさせていただきます。 これからも、科学的事実を皆様に役立つようにシェアしていきたいと思います。 ありがとうございます!!