見出し画像

英語をマスターするための学習Tips

はっきり言って、私は英語が嫌いだ。というか、言語なんて、ツールなんだから、好きも嫌いもない。
マスターしておくと、私の時代には、給料があがるし、ビジネスチャンスが多いし、海外に行くのに不自由がないから、しょうがなく勉強したのだ(笑)。それにIT系は、ハイテク品はアメリカから来るので、英語のマニュアルを読むしかないし、コマンドだって英語ばかりなのだ。

苦手なものは勉強効率もあがらないが、少なくとも私は英国文化と、アメリカンビジネスには興味があるので、しょうがなく英語をマスターした。
それで、高校のときは嫌で嫌でしょうがない英語でTOEICなんて受けたこともなかったが、とりあえず、740点ほどにはあげられたので、海外留学して、外資系でマネージャにしてもらった。700点を超えるとだいたい、IT業界ではマネージャにしてもらって、グローバルなビジネスに参画できる(あくまで20年30年前の話ですが、まあまあ今でもそうだと思います)。
通訳の場合は、もっと高くないとだめで、当然800点以上でないと話にならない。

では、どういう点に注意すれば、英語がマスターできるかを解説していく。

1.まず中学・高校レベルの英語の文法やリーディングは80点以上取れるくらいに復習しろ。


基本がわからないと、そもそも誰が主語で、誰にどうするかもまったくわからない。なので、義務教育レベルの英語は復習しなさいということだ。
文法は最初にマスターしておくと、後で楽になる。面白くはないが、案外と実は早道なのだ。

2.耳を鍛えよ。


実は、私はあまり耳がよくなくて、メニエール病とかになったことがある。その時、測定してもらって、言われたのだが、左右で聞ける音に違いがあって、これがずっと続くと疲れるということだ(まあ、そもそも病院にいくくらい、病気なので当然ですな)。
なので、もしあなたが、幼少期に音楽などをよく聞いていて、「メロディーとかすぐ覚えられるよ」とか「音楽の違いとかすぐわかるよ」という方は、すごくラッキーなのだ。
最終的にはリスニングできないと話にならない。毎日、筆談するわけにもいかない。
友達の中でも、音真似ができる友人はすごく英語が上手だった。なんでもかんでも、まずは耳なんである。言語なんだから、当然だ。

そして、なんとまあ、日本人は日本語の音域は幅が狭いため、高音部と低音部の音が聞きにくいのだ。最初から、日本人はハンディがある。
この幅が広いというのは、ロシア語で、ロシア人は幅広い音域になれているので、外国語をマスターするのが簡単なのである。

というわけで、英語学校では、「モーツアルトみたいに、高音域低音域の幅が広い曲を毎日聞くと、耳が聞き取れる準備ができますよ」という話で、TOEIC試験前や海外出張の前は、できるだけ音楽を聴いたり、英語を聞くようにしていました。

余談であるが、これを聞いて「ああ、日本語ってだめな言語かな」と思う人は、正直間抜けなので、説明を追加したいと思います。
日本語は、承知のように、漢字で表記して、しかも、読み方はもともとの縄文言語と、中国からきた漢文読みと2つを使いこなさないといけないので、難易度が高い言語です。漢字は6万字以上あります。もっとも日常使うのは、3千字くらいといわれているようですが。
日本語は、表意文字で、英語は表音文字です。英語は音をつづっていますが、日本語は漢字とひらかな、カタカナを見ればぱっと意味がわかります。
つまり、日本語は世界有数の、短い時間で意味がぱっとわかる、情報伝達効率のよい言語なのです。このような、効率のよい言語を使っていると、非効率なほうの言語にいくのは、けっこう辛いです。頭の中で変換しようとしてしまうからです。
なので、後で言いますが、「英語のままで意味も理解して覚える」ことが重要で、英語脳を作るとはそういうことなのです。


それと、英単語は、グループで覚えるようにした。語源が一致するものがあって、品詞が変化しているだけなのは多い。これで、覚え方の効率化ができる。
例 compute (計算する 動詞)→ computer(コンピュータ 名詞) 

3.頭の中で絶対に訳すな! 英単語は意味のママ覚えよ!

私は幸いにして、若い時は記憶力だけはそこそこ自慢できるほど、覚えがよかった。それで高校受験や大学受験などは、英単語を毎日50個ずつ覚えるようにした。電車の中などで、よくある豆単辞書を買って、1個ずつ機械的にこなしていくのだ。
だいたい翌日は30個ほど覚えているが、20個は忘れているので、やりなおすだけだ。まあ、それでも覚えにくい単語は何種類かある。
それで、とにかく語彙力をあげた。
(※ これですが、私はIQ138なので、IQ100 前後の人にはきつすぎるので、普通程度の方は、丁寧に1日10個ずつ確実に覚えるほうがいいと思います。あくまで記憶力が高い目の人向けです。自分の個性にあったやり方でないと大変ですので、1日10個でぜんぜんいいです。灘高や開成とか東大入学コースみたいな中学・高校生は1日100個でもいいです。)

そして、意味を覚えるときは、日本語の逐語訳的な意味ではなくて、動作イメージとして覚えるように努力した。
Runとあれば、頭の中で自分が走るイメージで覚える・・・ということだし、「上」といわれて、 Over, On, Above などはどんなふうに「上」にあるかをイメージして覚えた。

なぜ、英語のママ理解しろというかというと、話すスピードで頭の中で翻訳して日本語に変換していたら、ぜんぜんスピードが間に合わないからだ。だから、英語の言い回しで、そのまま覚えて、何をしているか意味を覚えるのである。

あとは面倒くさいが、熟語を覚え、慣用句なども覚えた。
これは試験でも大体出るので、覚えておくと英語の点数が獲得できるのでよい。
God helps those who help themselves
神は自ら助くる者を助く
こういうのをいくつも覚えるのだ。

ちなみに、NHKの英語教材とかは、使わなかった(笑)。忙しいので、TVなんて見ないし、ラジオももってなかった(苦笑)。

さすがに、独学では無理なので、英語学校にいったのと、アルク社の「リスニングマラソン」などの教材を買いました。
アルク社は、外国語教育については、トップレベルなので内容も素晴らしいから、信用していいと思う。実際に教材としての質は素晴らしい。

今だと、早い時点でAIによるような英語学習アプリをスマホにインストールしておくとよいでしょう。
日本企業から、外資系企業に転職したいと思っている方には、中の説明も「外資系に転職してみる」的なシチュエーションで、外資系企業に慣れていく過程も解説しているので、日本語と英語文化の違いなども学習できます。

4.聞くときに、どのように心がけて聞くか?

では、語彙力も上がったし、文法の基本もはずしてないとなったら、リスニングで内容をできるだけ正確に聞き取れるかを向上させたい。

ちょっと手元に本がなくなってしまったのであるが、面白いリスニング学習方法があります。これは目からうろこなので、覚えておかれて、この通りにやられるといいと思います。

(1) 英語ニュースや映画などの素材を用意して聞く。
(2) 1回目はそのまま聞く。
(3) 2回目は、日本語か英語で概要の意味をメモする。
(4) 聞き取れなかったところを、3回目、4回目聞いて、できるだけ埋めるようにする。たとえば、金額や場所、時刻など聞きにくい数字系、
(5) 最終的に、英語で英文を書き取れたらOK。

要するに、「おおざっぱにわかるところだけ聞く」→「細かく丁寧に聞き取る」というように、聞き取り精度をあげていっているのです。
ちなみに、どこかの「聞いてるだけでOK」などは問題外と思います。たぶん、眠たいだけじゃん・・・になってしまうと思いますね。
ポイントをメモできるくらい、真剣に聞くべきだと思います。

これを得意なジャンルから始めて、慣れてきたら、あまり知らないジャンルに広げていって、言い回しや単語を覚えて、聞き取りします。

5.話すことと書くこと

上記で、リスニングやリーディングをあげたら、自分で自分が言いたいことを書きながら、それを話す練習をします。
最初は短い文章でやります。たとえば、日本語でも、わかりやすい文章は箇条書きで1行のような短い文章です。知っている単語で、できるだけスムーズに発話できるようにしましょう。ライティングもして、単語のスペルにまちがいがないかをチェックします。
そして、慣れてきたら、1文が3行くらいになるような長い文章を発話できるようにしていきます。

有名人の英語などを同じように話します。
これをシャドーイングといいますが、シャドーイングを何度もやると、英会話が上手になっていきます。基本です。

スムーズにいいたいことを話せるようになりそうなら、だんだん、発音をアメリカ人標準英語に近づけていきます。語尾がぼけたりしますから、なかなか難しいし、イントネーションを覚えないといけないし、よくある RとLの違いなど、いろいろあります。
ただ、上手な人はやはり、アメリカ人的発音の真似が上手です。

6.どういう内容の英語素材を聞けばよいか?

私は、一番いいのは、アメリカ大統領スピーチをまず、聞き取れるかを練習するのが、初心者にはいいと思います。
なぜかというと、アメリカは移民国家です。最近、外国から来た人は非英語ネイティブです。それに中学生や高校生くらいにも、大統領はわかるように話さないといけません。結果として、大統領のスピーチは専門のスピーチライターがいて、大統領は「中学生くらいでもわかる標準的アメリカ英語を、少しゆっくりめに、はっきり話す」ことになります。
ですので、日本人から聞いても、とても聞きやすいのです。

次に、普通のアメリカ人がわりと公式に話していて(ニュースなどがよい。大統領ではないけれど、アメリカ政府の要人や大学教授あたりのインテリ層、大企業の社長などの話がいいです)、みなさんがわりとよく知っている知識のジャンルから始めるのがいいと思います。まったく知らないジャンルだと、単語のほとんどが日本語でも知らん・・・ということになりかねません。リスニングの練習なので、知っているところから始めて、少しずつ広げていくのがいいでしょう。

こういう公式スピーチをマスターしたら、映画のキャラクターの会話のような、日常会話に進むといいでしょう。
映画のキャラクターは、ビジネスマン、スポーツマン、職人、子供など、いろんな仕事や出身の人がいますから、発声にばらつきがあります。アメリカだと、北部と南部でなまりが違ったりしますし、ニューヨーカーとロサンゼルスの人で、ちょっと話し方が違ったりします。都会の人のほうが、全体には話し方が早いので、早口を聞き取れるかの練習になります。

あとは、ビジネス英語だと、経理、営業、法務、マーケティング、技術など、いろんなジャンルで仕事で必要そうなものを選んで聞くといいでしょう。
英語の前に、日本語で理解していないと、業務そのものの知識がないとわかりません。

あとは、若い人は、外国人と会話するサービスなどがありますから、それを使うとよいでしょう。年齢や趣味が同じ人だと、話しやすいでしょうから、勉強意欲がわきます。

7.聞くとよい英語ニュース

最初にアメリカ英語から入るのがいいです。
昔私はCNNを聞いていましたが、CNNはフェイクニュースだらけなので、やめました(笑)。まあ、とりあえず、その反対のFOXでもいいと思います。

イギリス英語も聞き取れないとまずいので、一応BBCも聞きます。BBCも左翼メディアですが、まあ、しょうがないでしょう(笑)。ときどき、日本を意味なくディするニュースを流してくれるので、反論の練習をするとよいと思います。
https://www.youtube.com/c/BBCNews

日本文化を外国人に紹介したいときに、日本のものの英単語が出てこないといけないので、一応NHKも聞きます。


8.Youtubeは、とても英語学習によい


たとえば、Youtubeは設定で、スピードを変えたり、そもそも聞き取れなかったところは再聞き取りができます。また、コンテンツによっては、字幕を見ることもできます。
右下のバーのところのメニューを設定すると、字幕がでたり、再生速度を変えたりできます。


たとえば、Hapa英会話などは、アメリカの現地の様子もわかるし、日本人ハーフの人らしいので、日本人がまちがいやすいことを説明してくれます。

次に、米国人英語がOKになったら、だんだん、クィーンスイングリッシュ、オーストラリア英語、インド英語など、別の国のなまりが聞けるようにします。

映画好きな人は、好きな俳優さんや監督さんなどの英語インタビューを聞いてみるといいでしょう。興味のある相手の話は、真剣に聞くものです。
たとえば、これはパトリック・ウィルソンさんの「オペラ座の怪人」のインタビューです。

正直、日本人の英語は聞き取りにくいです(笑)。日本語訛りがあるからです。同僚の日本語英語が、インド人英語より聞き取れなくて疲れました(苦笑)。

9.楽々聞き取れるようになったら、上級英会話で何を学ぶか


これは4つくらいあると思います。

(1)  敬語の言い回しを覚える
まあ、普通はありませんが、たとえば、アメリカの州知事主催のパーティにでるとか、大統領府に招待されたりしたら、敬語が話せないといけません。まあ、実際はそんな機会はないのですが、優秀な人は会社の社長などになったら、そういう大使館に来てくれとかいうことはありえます。
私も、アメリカ大使館、フィンランド大使館、ドイツ大使館などのパーティに行ったりしました。エグゼクティブばかりなので、少し丁寧語な英語が話せないと恥ずかしいです。
あとは、イギリス英語だと、上流英語ってけっこう使う単語や言い回しから違います。また、女王様はどう呼ばれるかなど、地位の高い人への呼びかけなどを習います。

これは、英国の名優のコンサートなのですが、前半、オーディションの様子を面白く話されています。トイレがToiletでない言い方なので、気を付けてみましょう。他にも、「ああ、イギリス英語やな!」と思うところがあります。
たとえば、英国の首相たちは、中産階級から上流階級出身なのですが、中産階級出身の場合は、オックスブリッジ英語を学びます。言い回しがちょっと違うのです。
(まあ、あとは金融街のコックニーというロンドン訛りなどもありますが。)

(2)  より専門的な英会話ができるようになる。あるいは、日本の政治経済などの難しい内容を外国人に伝えられるようにする。
おおざっぱな説明だとあまり問題はないですが、政治経済などの難しい問題は、ニュアンスの違いで誤解されてしまいます。なので、そういう誤解がないように伝えられるようにすべきだと思います。
反論できるディスカッション能力が必要になるのです。

(3)  逐次通訳に挑戦してみる。次は同時通訳に挑戦してみる。
 逐次通訳は、1-3行程度を英語話者が話したら、休憩して、その分を日本語で通訳します。
 同時通訳は、聞き取ったらすぐ、ほぼ同時に日本語で話します。これは、頭の中で、1-2秒で先読みしているほど言語能力が高くなるとできますが、大変難しいです。
 これは、普通の言語の場合は、「こういうコンテキストでは、こういう話をする」という推測範囲があるからです。たとえば、学校に行ったら、勉強するか、休憩するか、クラブ活動をするなど、範囲が決まってきます。そうすると、だいたいこういう言葉が出たら、次はこれと、すぼまってくるのです。
(実はAIで翻訳する場合も、このシチュエーションやコンテキストをよく学習していると、翻訳精度があがります。)

(4) 英語古語にチャレンジする。

たとえば、15世紀の英語など、日本で言うと古文にあたる英語などを勉強すると面白いと思います。
まあ、ここまで来たら、大学で英語講師になれますね。


さて、あとは回数をがんばるしかありません。
英語漬けになって、英語脳に変換するしかないのです。リスニングで、3千時間とかきっといると思います。
私はアルクのCD教材で聞き取りましたが、最初のころは本当に聞き取れなくて恥ずかしかったです。でも、ある程度マスターすると、「えー、なんだー。こんな簡単英語だったんだー」と笑えてしまいます。

そして、間が2,3年あくと、英語って忘れてしまうのです。
私も忘れてしまったので、ちょっと長い英語を聞くと疲れてしまいます。

ちなみに、これは私が外資系で1000万円以上の年収になったときのスキルアップ経験が書いてあります。中で、英語も少し触れているので、見ていただくと面白いかもです・。

ではがんばってください。



AI,脳科学、生物学、心理学など幅広く研究しております。 貴重なサポートは、文献の購入などにあてさせていただきます。 これからも、科学的事実を皆様に役立つようにシェアしていきたいと思います。 ありがとうございます!!