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なぜ日本は全体でのGDPは世界第3位なのに1人あたりのGDPは低いのでしょうか? と質問されたら?

これは、某サイトで1.2万人に見られてものです。私的にはあまり閲覧数がないと思っているけど、回答そのものは、正しいと思います。→伊達に年取ってないし、IQは138あるわけでもないし、トリリンガルなわけでもない(笑)。
前に考えたときと、ちょっと最近は変わったというか、複合要因なので、追加要因があるように思います。更新してお届けします。
(統計はちょっと古いかもです。最新のはネットで検索してもらうといいかなと思います。)

2022/8/15 効率問題について理由を追記しました。

1.1人当たりのGDPを確認する

1人当たりのGDPの高い国をみてください。

1位  ルクセンブルク

2位  スイス

3位  マカオ

4位  ノルウェー

5位  アイルランド

だそうですが、上のって要するに金融の強いところです。金融技術がうまくて、右から左にがんがん金貸しているところです。証券とかもいっぱいうって、利益率も高いようなところです。

まさに、寝ててもお金が増えるビジネスをしているところですね。

一方、日本はどちらかというと、トヨタ、ソニーなどのメーカーがメインってかんじですね。三井住友銀行とか日本の大手銀行って、とっても弱いんです。

寝てると仕事になりません。あくせくしないと儲からないです。

というわけで、寝てても金がもうかるようなビジネス、それもレベルの高い金融ビジネスが強くないと1人あたりGDPは伸びないといってもいいと思います。
→要するに、えらそーにしてる銀行や金融関係の経営者は、スイスや英国の大金持ち金融業経営者みたいに、もっと効率のいいビジネス考えろってことです。

聞いてるか、経団連。あなたたちが頼りないから、日本だめなんだ。
優秀な一流大学から人を採用してるくせに、そういう銀行マンたちを田舎の中小企業に何のアドバイスもせず、ただぐるぐる企業回りさせてるから、だめなんだよ。
儲かる企画を考えて、融資先の中小企業にもっとビジネス拡大させろ!! あとちょっとで成功する企業から、雨降ってるからって傘を取り上げるな! 銀行員にもっと経営センスをつけさせよ!!
FINTECHにもっと投資して成果出せ!
ってことです。

(しかも余談ですが、2年ほど前に香港騒動で香港の金融市場はだめになりました。そうすると東京市場に来てもいいのに、たいして東京市場が活況になった、アジアの金融ハブになった・・・なんていうニュースもないです。つまり、すごいチャンスがあったのに、日本の金融業界は見逃しているのです。これをアホといわずして、何をアホというのか? note見てる人に金融産業の人がいたら、もっと頭を使っていただきたい。なんなら、私を顧問やコンサルタントに発注していただいてもよい。どこが儲かる国か、どの産業が儲かるか知っている。資金がなく、年だからやらないし、技術者だからやらないだけ。金があって、商人気質ならとっくの昔にやってる。)

2.勤勉性が落ちているのではないか?

2つめは、どうも最近日本人はいくつかの美徳「勤勉であること」を忘れて、年中「FIREしたいー」「ベーシックインカム来てくれー」「補助金くれー」という人が多くなったようです。まあ、昔も内心ではそう思っていたのかなという気もします。なぜなら、江戸時代に「若隠居」という30歳くらいで隠居してる侍とか商人なんかもいるからです。まさに「高等遊民」当時のニートです。ただ、ネットでSNSで好きにつぶやけるので、声の数が目立つようになっただけかもしれません。
しかし、そもそも日本は資源のない国で、あっても海底1千メートル下とかです。苦労して勤勉でないとお金は手に入りません。掘り当てたからって、無関係の人は貧乏なままです。
ベトナム人などは「今日より明日が豊かになる」と思っているので、よく働きます(働きすぎて、日本で犯罪している人もいますが)。
FIREしたければ、最低3億円の現金貯めてから、隠居すべき。
そこに達しない人は、がんばって働くしかないのです。
(ネットで「400万円でFIREできますか?」って質問があって、あまりの愚かさにがっくりきました・・・。orz)

3.悲観遺伝子まみれ思考が日本をダメにする

あと、3つめは、悲観遺伝子思考で、くよくよどーでもいいことを考えるなってことです。

「石橋をたたいて壊す」人が多すぎです。石橋叩いている間に時間が経ちます。しかもその間に、その人の給料は払われますから、成果物がないまま工数は出ていきます。そういう人のせいで、非効率なんです。

「この企画はよく調査して、リスク分析もしたし、必ずもうかる」そう思ったら、躊躇しないで、前に進め!
やばいことは、「リスク管理」をきちんとして、予防しておけばよい。

ということですね。
仕事の効率化も悪いと指摘されていますが、それはまた別の機会に解説したいと思います。


4.日本人のお人よし・優しさが経済と効率をだめにしている

日本人はかなりお人よしです。海外旅行にいくとすぐ万引きや詐欺に会います。外国人が人を騙すってことをぜんぜん理解していません。脇が甘すぎです。

お人よしってことは、外国に技術や特許などを騙されて損害が出ているってことです。



盗まれたものは、たとえばJRが中国に教えた新幹線技術です。さんざん教えてあげたのに、最近では「新幹線は中国独自」とかぬかします。それに、新幹線のような特急は、他の国でも導入したいという希望がありますが、すっかりライバルになっています。不肖の弟子に仕事を取られる、アホ師匠ってことですね。

まあ、中国新幹線は図に乗りすぎて、大赤字なのでまあいいか・・・。世の中、驕れるものは久しからずですよ。

こちらは野菜・果物の種苗技術です。これも中国や韓国に盗まれまくっています。

でもまあ、苺も韓国に盗まれたのですが、カビで全滅って話もあるので、栽培ノウハウがないと、種だけ盗んでもこんなもんだよなあって思います。

ついでに、思いやりで使えないおじさんおばさん、いや若者も、首にできないですから、資料室でぼーっとしている従業員がいたら、効率落ちますよ。当然ですよね。使えないおじさんは、海外にでも赴任させて営業でもさせたらいいかなあと思いますけどねえ・・・。日本人が来たっていうだけで、喜んでくれる国もありますからねえ。そこでボランティアでもしてくれるのがいいかなあ。


5.退出すべき零細企業がつぶれてないことで効率が下がる

日本は中小企業が多いといわれています。中小企業が多いこと自体は構わないのですが、問題は、「いてもいなくてもいいような、足手まとい零細企業が多い」ということです。

普通は、経済には新陳代謝があって、社会的価値があれば生き残り、価値がなくなったら、その企業は消えていきます。

たとえば、皆さんが地方に住んでいて、コンビニの近くに家族経営の小さいお弁当屋さんや雑貨屋さんががんばったりしていませんか?

地元の人の恩恵で、そういう小さいお弁当屋さんや雑貨やさんは成り立っています。息子さんがサラリーマンでお金をお店の仕入れ代金の穴埋めに支援したりしていませんか?

こういう小さいお店は、本来はこういう息子さんがいなければやっていけないので、つぶれてもいいのです。つまり、日本は「つぶれても普通の小さい企業が、なんとなくいっぱいいる」ということです。こういう企業の平均売り上げは、年300万円くらいだったりしますので、とうぜん平均値を下げまくりです。市場から、出て行ってもらうほうがいいのです。実は。


6.我慢しすぎる企業や過剰品質を要求するアホな経営者

まあ、これも悲観遺伝子のなせる業なのですが、実はたいがいの商品は、日本と海外ではレベルが違います。

たとえば、みなさんは、東南アジアや中国の安い家具を買ってみたことはありますか? たしかに使えるけども、「なんか、ねじ穴が汚かったよ」「微妙にずれてるよね」などと思う人はいると思います。

でも日本製品は「きっちりできてる」という評判が多いです。

ある意味、「使えるレベルの品質が高すぎ」とも言えます。品質をあげるためには、すごく研究開発が必要です。たとえば、南極などにもっていくものは、精度が高くないと死ぬかもしれませんが、普通に日本国内や他のアジアで使っている分に、そこまでの品質はいらんのです。

アメリカのソフトウェアアプリなども、「あー、こんなん10%くらい、バグがありそう」と思います。日本だと、慎重なので3%未満に抑えてくると思います。

品質改善は、100%に近づけば近づくほど、修復に時間がかかります。50%を60%にあげるのはちょろいのですが、90%を100%にするには、その何倍も工数がかかります。

つまり日本は、こだわるあまり、過剰品質になる、そしてその過剰品質に工数を使いすぎているというのが、非効率な点です。

(この点はあまり経済評論家からは指摘されていないのですが、正しいと思います。足元、知らない評論家もいますからね。)


他には、サイゼリアみたいに「価格あげません。我慢してます」っていう会社なんかもやばいです。従業員を2名オペレーションから1名オペレーションにするなど減らして、また時給を抑えているなどです。

これでは、やりがい搾取でしょう。まあ、野菜を自社農園栽培にするなどはいいと思いますが、従業員の給与があまりに低すぎると、多くの若者が非正規のままで、安定的な正社員になりません。このへんは、いい加減にしないと、国が亡びるんじゃないかなとさえ、思います。

サイゼリア以外にも、「家族経営で弁当250円のままにします」なんていう格安弁当屋さんなんかも、きついと思います。害悪だと思います。

海外企業の場合は、こういった原材料値段が上がった場合、素直に値段をあげるし、あるいはうまくばらけて、高付加価値製品を投入して、少し値段が高くて純利益が高い商品をミックスで売ります。そういう丁寧な調整ができないのです。

まあ、中国みたいに、あきらかに失敗するビジネスにわーっとアリのように群がって、1年ほどであきらめて撤退するよりはまあ、資源的に無駄でないと思うので、ちょっとくらいビジネス展開が遅くてもいいと思います。
でも、遅すぎはよろしくないと思います。

日本の若い人、もっとがんばれ。
世界一平均IQ高い脳みそ、もっと使え!!
世界では、IQにしたら、たったの70しかない国の人でも額に汗して働いてるんだ。負けたらだめじゃん!!

成果でないところで無駄な努力してるから、疲れるんだ。進まない自転車のペダルをこいでも無駄。ちゃんと進む自転車に乗って、まじめにこげば必ず前に進む!!

と激励したところで、改訂版回答を締めくくりいたしたいと思います。

AI,脳科学、生物学、心理学など幅広く研究しております。 貴重なサポートは、文献の購入などにあてさせていただきます。 これからも、科学的事実を皆様に役立つようにシェアしていきたいと思います。 ありがとうございます!!