見出し画像

宿題もなく、試験もなく、先生もいない学校があるとどうなるか?

人間は、統計学的に3パターンです。
放置しておいても、好きなことをみつけて調べて勉強していく子供と、指示待ち、好奇心もなくぼーっとしている子や、しょうがないので隣の友達のただ真似をする子が出てきます。
日本人だと民度が高いので、まあ空気を読んだり、友達と協調したりして、最初の数時間はもたもたしていますが、だいたいちゃんと勉強すると思います。
いちばんどうしようもないのは、ねそべり族や他人の邪魔をして、友達が宿題するのを邪魔する子供です。自分がやることがないので、他人の邪魔をしいて時間をつぶす子供です。

社会に出て、働くようになりますと、納品物とか、このレベルのサービスしてくれという基準があります。
こういうのを、「サービスレベル管理」といって、悪品質のものが納品されないようにお客様が管理します。
宿題しないような子供が大人になって、どこかで働くと、決まった納品物ができません。明日までに100個納品しないといけないのに、50個できたり、20個が不良品なのに帰ってしまうなどです。
「好き勝手するけど、顧客のことなんて考えない、独りよがりで、”仕事した”などとぬかすだめだめ労働者」です。

また、「試験」とは学生さんは嫌だなあと思うかもしれませんが、自分の理解度のチェックです。
実は、ビジネスで特に製造業の場合「試験行程」というのは大切で、一般販売製品化する前に、「思ったように商品として合格か」といった「試験」のプロセスは必ず、企業にはあります。
給料の高い仕事、たとえば、技術系や金融系、製造業などは常になんらかの「セルフチェック」「標準合格チェック」といったものは必須なのです。

まあ、普通の会社は一応課長などが指導して、「早く100個にしろ」とか「不良品はやり直せ」といいますから、ちょっと慣れていけば、きちんと良品を期限までに100個作れるようになると思います。

お客さんは、良品100個について、たとえば100万円払いますという契約なので、そのラインを満たせば、お金を払ってくれます。社会の普通のことはGIVE&TAKEです。
たまーに、温情で「1つ傷があるけどまあ、ええわ。次はちゃんとしてくれ」というケースもあります。たとえば、社長が病気だったりして、代わりに部長が納品してお詫びをした場合などです。
ただ、2回目はないと思います。他の発注先に変更するでしょう。

さて、これで不良品の話をすると、「どこが不良品かな?」とわからないケースもあります。会社では上司が指導して、改善ポイントを支持してくれます。まあ、先生が課長、上司ってことです。

先生がいないと独学になります。
まちがっていても、誰も間違いを修正してくれません。
もし、子供が「地球は平だね」と覚えて一所懸命、レポートを書いたとしたら、普通の親なら「いや、もう地球が丸いってわかってるんだよ」といってくれるでしょう。
間違いを直してくれるのが、親や先生です。
間違ったことばかり言っている、やっていると、周囲から「あの人は、馬鹿」といわれます。信用もされないし、相手もされません。
お金も手に入りませんし、やりたい仕事があっても、「おまえじゃ、話にならん」と断られるのです。

宿題もいや、先生もいや、試験もいや・・・という子供がいたら、かわいそうですが、大人になったら使いものになりません。
まともな仕事はつけないし、何か話すと非常識で「アホか、どこの国で義務教育を受けたんだ」といわれます。
教育とは、本来「一人でまともに食べていけるようになること。周囲と協調的で、日本国の社会的なまともな一員になること」を目指します。犯罪者を育成するのでも、非常識な人を育成するのでもないです。

まともな仕事に就けない人は、たとえば、NEETとホームレスの人が一番現実にわかりやすいです。

HSPみたいな人、すぐ傷つく人は「試験なんていやだ」と思うかもしれません。「先生の顔も見たくないなあ」と思うかもしれません。
しかし、それは学生の甘えというものでして、社会に出て仕事をしないといけなくなったら、そんなこといってられないのです。

まあ、ある意味、「他人になにか言われたくない」気持ちになったから、NEETとしてひきこもってしまうのです。

「ここ、間違っているよ」と先生にわれたり、試験でそこが0点だったら、
「わー、間違いを教えてくれた。ありがたい、ありがたい」というくらいの気持ちになるのが、本来はいいことなのです。

だから、「スキルアップしたい」「自分を高めたい」という人ほど、探してでも名教師のところに習いにいくべきですし、試験は資格試験などを受験したり、コンテストなどに応募して、「自分はどこまでできるのだろう?」と自己確認すればいいのです。

そういえば、少年革命家と自称している、不登校中学生は全国中学生模試試験も受けてないみたいです。漢字もろくに書けず、小学校レベルの九九もできないようです。もし全国模試なら、下から数えるほうが早いでしょうねえ。
甘やかしでしかないのですが、そのうち、わかるかな???

人に、向上心があるのは、一度しかない人生を思いきり、最大限生きるということだからです。
「前向き」というのは、かつて人類が魚程度だったときに、「前に向かって泳げば、おいしい食べ物が得られる。見たことのない海に行ける」からだったのです。本能なわけですね。

この本能が残念ながら、ない人は、学校にいるうちに「向上したい」「おいしいものを食べるのを探す」「好奇心をはぐくむ」ということを友達や先生から、学習すべきだと思います。


AI,脳科学、生物学、心理学など幅広く研究しております。 貴重なサポートは、文献の購入などにあてさせていただきます。 これからも、科学的事実を皆様に役立つようにシェアしていきたいと思います。 ありがとうございます!!