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協会のナッジ

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ナッジとは、「人間の心理を利用して行動を促す、うまく操る、さりげない仕掛け・優しいテクニック」。これを協会のために使ってみる
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他人が気になるのナッジ

前回のナッジはこれ。 では今回のナッジ。 「ナッジ」とは、人々の行動を操作するさりげない仕掛けのことを指す。 お金で釣ったり罰則で強制したりするのは、ナッジではない。 人々が自由意思で行動した結果、 みたいな状態になるのがナッジだ。 スマートフォンのアプリは、ユーザーがアプリを頻繁に使用するよう、さりげない通知設定を施している。 たとえば、 ソーシャルメディアアプリは新しい「いいね!」やコメントがあるたびに通知を送る。それによりユーザーがアプリを開き、反応するこ

逆心理のナッジ

前回に引き続き、ナッジについて。 (前回) 「ナッジ」とは、おおざっぱにいうと、 「人間の心理を利用して行動を促すさりげない仕掛け・優しいテクニック」 を指す。 強制ではない、さりげなさや優しさがポイントとなる。 イソップ物語の「北風と太陽」でいうと、太陽がポカポカと温めたことにより旅人がみずから上着を脱いだ。 あれがナッジだ。 「ナッジ」にはこういう例もある。 環境問題に取り組むあるNPOが、ロンドンの街からタバコのポイ捨てをなくす工夫として、「吸い殻を入れて投票す

サイコロのナッジ

「今日の夕食は何がいい?」 「何でもいい。美味しいものがいい」 この一見何気ない対話が、実は現代社会が抱える問題を象徴しています。 というのは、 毎日の食事メニューを決める作業は、メッチャ疲れる 家族のために食事を作る方のほぼすべてが、これで疲れている からです。 「何でもいい。美味しいものがいい」と言われ、疲労が悪化します。 インターネットの普及により、私たちは膨大な情報に囲まれて生活しています。 レシピサイトを開けば、数え切れないほどの料理が並び、SNSには魅力

逆効果のナッジ

今回もナッジについて。 前回のナッジはこれでした: では今回の記事に入ります。 フレーミング有名な話だが、医者が患者に手術の説明をするとき、「死亡率10パーセント」というよりも「成功率90パーセント」というほうが、患者を説得しやすいという。 電気の使用量を「環境への貢献度」として提示すると、単に「使用量の削減」と提示するよりも節電につながりやすい。 もし「塩分5割残存」と書いたらその減塩醤油は売れないだろう。実際には「塩分5割カット」と書いてある。 これらは「フレーミン

「だって」最強説

前回につづき、今回も「ナッジ」について。 (前回) 「ナッジ」とは、おおざっぱにいうと、 「人間の心理を利用して行動を促すさりげない仕掛け・優しいテクニック」 を指す。 禁煙プログラムなどで、「将来の自分に手紙を書く」というワークが行われることがある。 参加者は、「未来の非喫煙者としての自分」に向けて手紙を書く。 これが自分に対するコミットメントとなり、禁煙を心理的に後押しする。 これもナッジの一種だ。 ▽ 今回のテーマは、「ビコーズ(なぜなら)の活用」。 人間は