見出し画像

日本の映画や芸能界に「黒船」は来るのか?実はもう既に来ている。マスコミや業界関係者が気が付いてないだけ

私は今コンテンツ制作だけでなく日本社会全体が100年に一度という大変革の時代を迎えているといった内容の話をしてきました。
今の時代はちょうど日本の歴史の幕末→明治のようにあらゆる価値観がドラステイックに変わっている時代であり、日本はその時代の対応に世界に比べて大きく遅れている、といった内容の話をしてきました。
勿論多様性ーデイバーシテイ、日本ではダイバーシテイというこれまた和製英語で広まってますが… SDGsといった昭和の時代にはなかった観点が世界の潮流より影響を得つつありますが、それだけではありません。

ならば日本の幕末→明治のような時代なら「黒船」があるはずではないか?と思う人もいるかもしれません。

実は黒船は既に来ています。業界やマスコミ含めて皆さんが気が付いていないだけです。
ではどこに黒船があるのか、それは

(1)  日本でも主流になりつつあるストリーミングプラットホーム


      アマゾンプライム、ネットフリックス、デイズニープラス
 最近ではWOWOWがストリーミングサービスに移行しつつありますし、Star Channel はデイズニー傘下に入りデイズニープラスで見ることができるようになりました。私自身もそうですがこうしたストリーミングサービスが既存の地上波のテレビを始め既存のテレビを既に凌駕しつつあり、もはやこのこと自体が既存の価値観の崩壊につながっています。

音楽も同じです。日本だけCDにいまだにこだわっていますが、海外ではもはやSpotify , Apple Music, Amazon Musicといったストリーミングサービスが主流になっています。

そしてこの流れはもはやだれにも止めることはできません。

2.国境を越えたコンテンツ、映画製作 日本で当たり前になりつつあるハリウッド映像製作

このnoteでも以前以下の記事を書きました。覚えていらっしゃる方はおられますでしょうか?
■日本国内に外資系制作会社が増加している理由
https://note.com/kyojiohno/n/n3a2305ed1d7c

これは主に日本の代理店が苦手なグローバルマーケテイングの状況から海外の製作会社の実績が伸びていることから日本に外国系製作会社が増えている点について書いたものですが、最近ではそれ以外に別の変化も起きつつあります。

実はハリウッドを始めヨーロッパ関係が「日本で映画製作をする」という動きがかなり大きく出ているのです。
何故日本で? 今の日本はそんなに魅力的ではないけど…

と思うでしょうが実はちゃんとした理由があるのです。

その原因は欧米、特にアメリカの物価の高さです。

私は昔ニューヨークに某企業の駐在員として働いていたころには、日本国内の生活費はアメリカよりかなり高い、ということを実感として感じたものでした。
しかしコロナ前の3年前にニューヨークに行ったときに驚いたのは物価の高さです。実感として日本の物価の倍はするでしょうね。自分がかつて生活していた時代とは真逆の状態だったので驚きました。

実はそれが昨今の映画製作の状況に影響を与えています。

勿論昨今の円安の状況も影響しています。しかし端的にいえば今のアメリカーニューヨークやロサンジェレスは特にですが、物価が高すぎるんです。日本は物価が上がってるといっても欧米より遥かにマシなので今海外、特にアメリカは日本で撮影しようとしています。
一方でハードのインフラもそこそこありますし、欧米の状況から見れば日本はかなりコスパが高いといっていいです。だからみんな日本に来たがっています。

喜んでいいのか悲しんでいいのかわかりませんが、日本はある意味「腐っても鯛」なんですね。欧米にとって(特に食事のクオリテイに対する評価はすごく高いです)

私は数年前からそういう雰囲気を感じてました。だからグループでもこれから海外の映画やドラマの案件がどんどん増えると言ってます。あまり信じてもらってないようですが…
そしてこの状況は第二の黒船になる可能性があります。

実際これは日本の映画人にとって物凄いチャンスでもあります。なんせ日本にいながらにしてハリウッドに限らず世界の映画やドラマに出演できるチャンスが来ようとしているのです、これをモノにできるかどうかであなたの将来が決まると言ってもいいです。ですから私個人は既存の日本の芸能界、映画界には絶望してますが将来は決して悲観していません。
もっといえはこれで日本の映画やドラマの世界が変わるかもしれません。古い芸能界関係のように既存の権益にこだわり、新しい時代の対応ができない所は滅びの道に行くしかありません。

実際日本の俳優、ミュージシャン等で従来と違う動きが出始めてきています。

それを考えますと「100年に一度のドラステイックな変化」を恐れる必要は全くありません。寧ろ逆で大きなチャンスが目の前にぶらさがっているとお考え下さい。

さて私が管理するキャステインググループNew Paradigm casting - The future of entertainment では海外案件だけでなく「外国人案件」のキャステイング情報を多く掲載し、「外国人案件」や「海外案件」に応募することを奨励していますが、やはり課題といいますか難しい面があることを感じています。

感じたのは「英語」とか「外国人」というのが日本人にとって想像以上のハードルになっているという点です。英語の簡単なメールすら打てない人がかなりいるようですね。

今携帯の翻訳アプリとか使えば応募のメールくらい簡単にうてそうなものですが、それ以前に「外国人案件」や「海外案件」で舞い上がってしまっているようです。

それ以外にかなり問題は山積しています。ハリウッド標準のレジメの作り方とかIMDBに登録することがいかに海外では重要な事か、とか

一度項目別に講習の記事にしてもいいかもしれません

検討します



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?