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〈関係性〉とはなにか――【用語集】『〈自己完結社会〉の成立』


〈関係性〉 【かんけいせい】

 「まず“関係性”とは、関係の性質、いわば関係のあり方のことを指している。……したがって存在論的な意味での〈関係性〉とは、何らかの存在が、別の存在と結びつくときのあり方のことであり、同時に存在と存在の結びつきにおいて現れてくる、何らかの影響や作用のあり方のことだということになるだろう。」

上巻 205

 ひとりひとりの人格的な主体としての人間が取り結ぶ関係性について「〈関係性〉の分析」(本書の第三のアプローチ)を意識して論じる際に、このように記述する場合がある。

 こうした概念の派生物として、「人間的〈関係性〉」「意味のある〈関係性〉」「0か1かの〈関係性〉」「(〈間柄〉によって)塗りつぶされた〈関係性〉」「〈関係性〉の場」、といった概念がある。

上柿崇英『〈自己完結社会〉の成立――環境哲学と現代人間学のための思想的試み(上巻/下巻)』(農林統計出版、2021年)

 このページでは、筆者が2021年に刊行した『〈自己完結社会〉の成立――環境哲学と現代人間学のための思想的試み(上巻/下巻)』(農林統計出版)に登場する用語(キーワード)についての概略、および他の用語との関係について説明したウェブ版の用語集のnote版です。

 (現在リンク先は、すべてウェブ版を借用していますが、徐々にnote版に切り替えていく予定です。

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