![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/106273624/rectangle_large_type_2_001bb89e81f1c1d56dbed2f6c7491c27.jpeg?width=1200)
「人間的〈生〉」とはなにか――【用語集】『〈自己完結社会〉の成立』
「人間的〈生〉」 【にんげんてきせい】
「その〈生〉は、生身の人間にとっての〈生〉、すなわち〈生活者〉としての〈生〉である。そして外部から二重の〈環境〉として見えていたものは、ここでは〈生活者〉が〈生〉を実現するための舞台、あるいは具体性を帯びた“生活の場”として現前することになるだろう。それを本書では、改めて〈生活世界〉と呼ぶことにする。要するに、こうして浮かびあがる「人間的〈生〉」の諸相こそが、ここで人間という存在を描きだすための、第二の枠組みとなるのである。」
「〈生〉の分析」(第二のアプローチ)から理解される〈生〉の構造について、特に人間存在の〈生〉について強調したもの。
本書では人間以外の生物存在の〈生〉についてそれほど論じていないが、ここにはそれがきわめて人間的な〈生〉の形であるという含意が含まれている。「人間的〈環境〉」(第一のアプローチ)、「人間的〈関係性〉」(第三のアプローチ)と一揃いになる概念。
![](https://assets.st-note.com/img/1684805596194-N9wkXuWkNs.jpg?width=1200)
このページでは、筆者が2021年に刊行した『〈自己完結社会〉の成立――環境哲学と現代人間学のための思想的試み(上巻/下巻)』(農林統計出版)に登場する用語(キーワード)についての概略、および他の用語との関係について説明したウェブ版の用語集のnote版です。
(現在リンク先は、すべてウェブ版を借用していますが、徐々にnote版に切り替えていく予定です。