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優しい吐息

優しさは
不意に訪ねる
風のよう
気付いて追えば
消えるだけ
そんなこと
分かっていたって
どうなるの
二度と出逢えぬ
後悔も
忘れたら
楽になれると
強がって
本当は
何度も縋って
みたかった
悲しい僕を
見せたいよ
右肩に
君の小さな
顔を乗せ
夜の吐息に
そっと包まり

やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール