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傘をさす人

街灯の明かりを乗せて
傘をかぶった人が行く

濡れないように歩くのは
きっと彼女の常識で

たまには忘れてしまうけど
疑問は持たぬと決めている

それでも時々濡れるのは
誰かの優しさ探すから

彼女の傘は一人きり
とても二人じゃかぶれない

私が濡れても良いんだよ
あなたが綺麗に居れるなら

やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール