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届いているよ
星粒は夜の帳の縫い目
雪の斜面に顔を出して
朝には尽きてしまう命を
気が遠くなる程繰り返す
僕は風景の落とし物
固まりかけた雪を鳴らし
誰かが聴きたい詩歌を
呆れるくらいに口遊む
燃え盛る炎の熱も
遥か遠過ぎるから
吐息は白くこぼれて
躊躇いもなく姿を消す
届いているよ
聴こえなくとも
届いてくれと
歌う限り
やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール