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いつからあるのか知らないが
私はここが大好きで
日陰と木漏れ日膝枕
雨の雫も丁度良い
滅多に人も通らない
いろんな音が混ざっては
座っていてもめくるめく
飽きることない夢想狂
乗合バスがたまに来て
いつもの老婆と目が合えば
今日も今日だと気も付くが
それほど私に変わりなし
夏には蝉の脱ぎさしと
冬には氷の多角形
春は揚々這う虫も
秋には粛々鳴いている
いつまであるのか知らないが
私はここが大好きで
生きる意味など知りたくない
ここに居れたらそれで良い
やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール