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ついたて

見えないけれど其処に在る
その存在を知りたくて
吐息の流れを目で追えば
瞬き忘れた瞳孔に
躊躇う影の残像が
私の正気を連れて来て
見えないからこそ在ると云う

知らない方が良いことも
ひとつやふたつあるにせよ
そんな理由は欲しくない
だってあなたが言ったこと
聞かない方が良いことも
ひとことふたことあるにせよ
それが私を作るから

やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール