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空き部屋

理由も定かじゃない
拭い切れない
疲労と願いに
こびりついた
療養と建前
不安に穴を開けて
丁度良い耳飾りを探す
世間の喧騒と別離した
空き部屋のある風景

これといって変わらない
暖かな日溜りに
気付かないでいる事も出来る
それなりの幸せと
相応な悲しみに
自分らしさを転写して
過ぎ去るだけの年月に
愚痴のひとつも言い果てた
空き部屋のある風景

やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール