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たまるか

いったいぜんたい自分のことなんて
誰もそれ程気にしているはずはない
劣等感の傷みに対するジェネリック

これが最後の生き様だろうだなんて
結局他人の評価に自分の価値を探り
本当は何を求めていたのかさえ混迷

全くばかげた身の程知らずの高望み
そういった体の良い悟りの境地さえ
認めたくもない敗北に対する防衛線

もう全て嫌になっちまったんだって
そんなふうに吐き捨てる餞別は埋葬
無駄な足掻きだろうが構いやしない

やるべき事なんて後から知るだろう
くじけてばかりの眉間を撃ち抜いて
相手なんていないが終ってたまるか

やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール