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余命

あの時

死んでいたかも

それをきっと
君はわかっていた

私が泣きながら
探すもんだから

優しい君は
とても優しい君は

まったく仕様がないなって
私を不安にさせないように

お星様を眺める振りをして
少し立ち止まるように

私をもう一度

もう一度私を
見つめて

瞳で交わす

言葉を抱いた

やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール