過去を呼べ
取りこぼした勝利
悔しさを無視した大敗
切れるまで待った電話
離れながら追った後ろ姿
殴りつけられた腹
ぶっ壊してやった拳
何度も何度も眺めた海
暑苦しくってベタついた潮風
夕暮れ夕立跳ね返る飛沫
いつだって鳴いて山に帰る烏
真っ暗な道が怖かった夜
一人で寝るのが寂しかった部屋
通り過ぎるに任せていた未来
もう一度思い出せたらと思う今
過去を呼べ
過去を呼べ
やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール