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眩しい日差し

太陽は低い姿勢
冬の坂道の傾斜
空気を吸い尽くす
そんな光源

空は薄まる青
背景から全景へと
音を呑み込んでいく
そんな静けさ

ほんの少し前
喧騒があった
みんな出掛けた
いつもと同じ朝

僕は縁側
腰を下ろして
目を細める
眩しい日差し

やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール