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店主の居ない雑貨店

どこか醜い愛らしさ
親指くらいの生物が
ポーズを切り取りドンドロドン
ショーウィンドウで陣地取り

窓があんまり小さくて
おまけに掃除もしないから
ボロのカーテンチンチロチン
真昼の光に黄昏れる

壁の埃を肩に乗せ
居並ぶ時計の自己主張
他所は知らぬとコンコロコン
タイムループの鳩の声

古びた路地裏雑貨屋を
覗く人など見当たらず
果たして私はカンカロカン
実はとっくに消えたのか

やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール