歩き疲れてしまったわ
単なる暇を持て余し
何処かへ行けると思っていた
靴も足には合っていない
道もそれほど詳しくない
それでも歩き続けたら
きっと何処かに行けるから
理由も根拠もいらなくて
世間の風には目もくれず
綺麗な景色を知りたいと
眠りも捨てて歩いては
過ぎる月日が残酷に
移ろう季節を繰り返す
やがて私の足元に
ぴたりと隠れて覗くのは
いつかの私の通り道
時に私の遥か先
悪戯だろうと笑うには
私の体は儚くて
ゆるりと戯れ遊ぶには
私の時間は瞬きで
どうやらそろそろ立ち止まる
歩き疲れてしまったわ
歩き疲れてしまったわ
やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール