夜明け前
仄暗い青に染まる
四角い窓の縁
丸まるような
膨張の臨界点から
こぼれ落ち
じわりと染み込むように
部屋の壁にもたれ
束の間の連鎖が
変わらないはずの
時刻を狂わせ
それを心地良く思い
身を預けることも
言われなき恐れを抱き
毛布に逃げ出し
包まることも
違いを見つける無意味さに
何ら疑う余地もなく
完璧な平等に対する
私の返答を探る
いつもと同じ
夜明け前
やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール