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静かな夜が好き

夜は静かにしたいんだ
だってゆっくりしたいだろう
朝から忙しい喧騒に
体も心も浸り切り
錠剤削って鼻の穴
無理やり押し込むマスクマン
世俗にしたたか付き合って
頷くばかりの分別か
誰もが自分の幸いを
心の底から願うなら
いずれ世界は透明に
それまで無事でいられるか
それより耳に残るのは
忘れられたい思い出だ

黙ってよ
少し静かに
居たいだけ
そのくせ君の
言葉を探す

やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール