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指切った

指切った
赤い血液
流れてた
痛みを眺め
ペロリと舐めた

指切った
君と交わした
約束は
忘れた頃に
眼前に立つ

指切った
残った指は
あと幾つ
数えようにも
指が無かった

やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール