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パラダイム

自分の世界に生きながら
自由に不自由着せ替えて
奪ったくせしてふて寝して
壊せるものだけ追いかける

退廃的な熱情に
憧れたのは純だった
わかったつもりで向き合って
出直す為に出戻った

涙に湿ったため息も
唇曲がった微笑みも
これが自分と決めたのは
私という名の野暮だった

やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール