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住宅街

土の無い道
潰れたのか
分からないような
小さなお店
上も下も四角く
区切られた広場
子供のいない
ベビーカー
傾いた塀には
精一杯の暮らし
誰もいないのに
マスクをして
道の端を歩く
二度と会わない人
ハンズフリーの音声が
どこからか
漏れては来るが
探すまでもない
知らない言葉
たくさんの交錯が
互いの音を打ち消して
答えるまでもない
少しの疑問

やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール