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くるみ

昔から知っている事に
嘘もあれば
間違いだってある
馬鹿にしてしまうような事が
案外正しい事だったりもする

迷いながら
教わりながら
怪我しながら
辿り着いたとしても
意味があるかどうかなんて

突き詰めてしまえば
実のところどうだって
良くなっちまうってのが
ある意味理想と言えば
そうなのかもしれないし

けどそんな強い人間なんて
ただ単に独りぼっち
それだけかもしれないし
愛が欲しいなんて言ったって
どこにあるかも知りゃしない

冬が来る
山には北風
クルミの木
落ちた果実が
割れるのを待つ

やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール