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作文

文字を書く
字は下手だ
たまに
自分でも
読めやしない

ガキの頃
利き腕が
折れたから
違う手で
書いた作文

わざと汚い字
自分でも
読めないが
何故か一番
覚えている

何も言わず
見てくれた
先生も
読めなかった
はずだよね

バカみたい

汚い字
読めない字
覚えている字
あの字さ
どこ行ったかな

やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール