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排ガスパーク

都会の土産の紙袋
小脇に抱えて木のベンチ
座った視線のその先に
思考回路は鳥の羽
もしくは舞い散る街路樹の
木の葉が溜まった道の端

地面に尻餅未成年
流行りの音楽耳に刺し
一人二人と連れ合って
そのまま転げて遠い空
見つめて閉じた目香る夢
家があるから帰らない

排ガスパークの雑居ビル
黒く煤けた汗の跡
綺麗になるのは解体時
自由と呼ぶには忘却の
埃が地面に貼り付いて
人っこ一人消えるまで

やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール