ギターを弾いて
気取らず
格好の良い物腰で
さり気なく
ギターを抱きながら
物語の
吐息みたいに歌えたら
どんなに
素敵なことかしら
私が
集めてしまった景色とか
あなたの
隠してしまった香りとか
見えない
心の形を紡げたら
どんなに
不思議なことかしら
どっかり
苦しいことだって
ぽっかり
消したいことだって
歌になるなら
どうかお願いお許しよ
どんなに
涙がこぼれても
やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール