見出し画像

目を覚ましても

寝ていたわ
昨夜のカケラを
抱いたまま
朝の光は
無慈悲なものね

私には
数える程度の
優しさも
失くしちゃいけない
ものだから
無言でも
愛想が無くても
構わない
見つめれば
見つめる程に
ぼやけても
初めから
形を持たない
心なら
わからない
それでも良いと
言えるはず

寝ていたの
昨夜のカケラに
抱かれて
朝の光は
無慈悲なものね

やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール