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汚れた瞳
真っ赤なトンボのホバリング
六角目玉で右左
風のタイヤで走り出し
カーブもアクセル緩めない
トゲの衣の栗坊主
空を覗いたその拍子
風に呼ばれて落っこちて
下着姿で転がった
横断歩道のお巡りさん
電信柱の額縁に
風が時間を切り取って
一人揺れてる手持ち旗
眺めるだけの風景に
食うに困らず暮らせたら
汚れた瞳に映るのは
優しいだけのありきたり
やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール