昔語
虚を衝く昔語の感情が
未だに私を引き戻し
見果てたはずの過去共の
地平を当てなく掘り進む
何が出ようが出るまいが
誰に伝えるわけもない
けれども止む無き衝動が
無意味に価値をチラつかす
結果はどうにも変えられず
穴ぼこばかりが増えただけ
それでも私は変われたか
額の汗に問うてみろ
答えは晴れた空の青
もしくは夜露の草の陰
見えたり消えたり失くしたり
今日とて過去が落ちるだけ
やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール