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ピアノ弾き

わたしはいつから此処に居る
白鍵見たなら色褪せて
四季の巡りを告げる音
奏でるあなたは何処に居る

あなたの拙い指先が
わたしの息吹にそっと触れ
出会いの時から別れまで
想いを重ねたソルフェジオ

余韻は今でも語りかけ
わたしの心を震わせて
遠く離れた旅路から
あなたの音色が駆けてくる

時々誰かの指先に
わたしも歌ってみせるけど
あなたの旋律辿りたい
あなたがピアノを弾く限り

やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール