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マニュファクチュア

巨大で立派な建物は
維新をかけた新工場
出自も事情も色々の
右手左手横並び
機械の助けを借りながら
朝から暮れまで糸紡ぐ

若さと未知への熱情が
苦役も悲哀も焼き尽くす
時代の終わりと始まりに
命の火花が音を立て
事実は秘密の恋文で
いずれは歴史の散乱に

我らは不埒な傍観者
胸を焦がした憧れに
届かぬ望みの青春に
諦念こそが道理だと
私は黙って生きてきた
私は偽り生きてきた

それでも妙なる人の道
導く御手なぞ知らないが
ある時無情の撃鉄が
私の影を撃ち抜けば
死人の生ける魂が
私の歌を聴きにくる

やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール