見出し画像

交わるところ

誰だって生きている以上
それは歩み続けることだと
言ってみたって構わない

走っていても
立ち止まっていても
スキップしていようが

単なる動作の違いだけだろう
その道程のそこかしこに
因果の交わるところ

そんな瞬間と
期せずして鉢合わせしたり
忘れた記憶が生まれ変わったり

あの時放ったセリフやら
悔しくてたまらなかった無力さ
受け入れ難かった単なる自分とか

そういったもの達への
鎮魂だか答え合わせだかが
一雫の閃きのように落ちてくる

やっぱり、
これで良かったんだなって
心からそう言ってやれる

けれども、
本当の問題は
それからの一歩だ

やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール