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今に至る
猫が鳴くのは暗い部屋
僕が眠らず起きるから
少し高めの囁きで
夜半の振り子を貼っ付けた
まあるいお目々の瞬きが
僕を眺めて反射する
猫が鳴くのは誘い水
過去の連綿浮き上がり
五感に触れぬ感傷が
音や香りや風景を
僕の知らない僕の中
新たな郷愁掻き混ぜる
思えば忘れてしまってた
それは何故かと尋ねても
一人遊びのいろは歌
終わらぬものだと言うばかり
何処かの今に至る時
も一度初めて出会いましょう
やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール