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決着

始まりに後悔を持つ
そんな出来事もある
責めようなんて思わない
その時はそれを選択した
最善だとでも信じていた
他にも道はあっただろうが
今となっては言うだけ野暮だ

時の流れは正直者だ
歪みはどんなに小さかろうが
決して消える事もないから
気が付かないように誤魔化すため
無用な装いで飾り付けたくもなる
それで暫くはやり過ごせる
だからますます調子に乗るんだ

本当はわかっていた筈の事も
すり替えられた現実感から
冒涜の対象として投石される
もう戻る事など考えもしない
それどころか存在そのものでさえ
初めから無かったかの様に振る舞う
もはや錯乱こそが平穏となる

結局のところ
自らの手で産み落としたものは
自らの手で止めを刺すものだろう
今こそ
その覚悟を問う
さあ
ケリを付けに行こうぜ

やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール