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冬の忘れもの

光の速度でネジを巻く
星の時計のカラクリに
獣と僕は吊るされて
心のままにと揺れながら
なるべくしてなるのだろう

錨を沈めた月の海
雲は宇宙で蒸発し
獣と僕は落とされて
インディゴブルーを薄めたら
ようやく朝も起きるだろう

冬を忘れた雪が降り
最後に残した冷たさに
獣と僕は包まれて
上手く話せた事のない
別れを伝えに行くのだろう



やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール