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君はいなくて

日付けが変わる頃
窓の外の電気も消えた
タイマー設定だから
唐突に勝手に消えた
部屋の窓越しから
寒さがやってくる
毛布に包まって
仰向けに転がると
じんわりと視界に
仄暗い灯りが落ちる
こんな夜は
君の白い肌も
きっと優しい輝きを
うっすらと纏って
冷たい僕の胸に
温もりを与えてくれる
それは分かりきっていて
何ら疑う事も出来ないけど

残念だな
残念だな

君はいなくて
君はいなくて

やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール