出口
たとえば目的見失い
路頭に迷った落日に
案内板があったなら
素直に辿って行くかしら
疑うばかりの僕だから
踵を返して彷徨いて
探しちゃ嫌だと書置きし
一足毎に振り返る
いつか抜け出す夢ならば
ありきたりでも歌になる
それなら僕は違う道
誰も知らない影を追う
なんて気取ってみたところ
話す相手も見当たらず
本当は迷子になりたくて
誰かが来るのを待っている
やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール