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午下りの鈍痛

ラジオが少し、うるさいんだが、どうでもいい音が、聞こえなくなるのも、それはそれで、案外、心残りなもので、どうせ、頼む相手も、いないのだから、消す事もしないで、話の続きを、結局、尋ねてみる。
そもそも、期待なんて、持たない方が、実は、面白い事に、遭遇する、確率も上がる、かもね。
まぁ、それはそれで、期待なんだけど、繰り返される、情報とか、下らないけど、笑っちゃう、会話とか、最近、流行りの、音楽とか、ちょっと、将来の事を、考えてしまう、CMとか、なんだかんだ言って、実は、じっくり、聞いているんだな。
でもさ、明日にはさ、どうせ、忘れているのだろうさ。
だからね、明日もね、同じ顔をして、少し、うるさいラジオを、聞くんだよね。

やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール