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老梅も咲いた
蕗のとうもいつの間に
とっくに食べ頃過ぎていた
ちゃっかり散歩のおばちゃんは
とっくにたらふくもいでいた
春は足元かますかしい
幼く小さな色ばかり
澄んだ心地と湿り気と
程よくかんます鳥の羽
背丈の低い老梅も
負けじと白い花を付け
昔の事は忘れたと
今日の香りを嗅ぎながら
過ぎた季節の亡骸を
抱いて放さず曲げた腰
やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール