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塵も積もれば

分不相応な価値でさえ
手にした途端粗探し

命を投げ打つ熱情は
或る朝単なる熱病に

塵の積もった窓枠に
景色も違って見えてくる

遠くに在りて想うのは
理想の自分と生活感

甘える猫の首を撫で
残り時間に焦り無く

塵と積もった結果なら
答え合わせの不要品

やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール