消えた傷跡
後悔というもの
それは幾度となく
押し寄せる波のよう
目を逸らしても
立ち向かっても
さして変わる事もない
強さと言えるもの
単なる鈍感さとして
週刊誌の見出しを追い
とある寒い明け方
脈拍のスイッチを
無造作に遮断する
痛みと言えるもの
それは消えた傷跡
冬の月が分離する頃
脳裏と心理に降りる幕
単なる思い過ごしか
自死への旅の出立か
やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール