握り返す手
そっと手のひら合わせたら
握り返す手やわらかさ
僕はたまらず愛したい
馬鹿に素直な危うさを
どうにか此処までやってきて
どうにも疲れてしまったら
僕はたまらず飛び降りる
後悔さえも道連れに
何にもないならそれも良い
今宵も星は変わらない
僕はたまらず走り出す
どうせ長くは持たないが
明け方手のひらまさぐって
握り返す手温かさ
僕はたまらず涙する
訳も分からず生きてんだ
やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール